『セザンヌ主義』北海道立近代美術館

 ポール・セザンヌ(1839-1906)。「自然を円筒、球、円錐として捉えよ」との言葉で有名な、後期印象派にくくられる画家。「近代絵画の父」とも呼ばれる。このセザンヌ自身の作品約40点と、彼の影響を受けたと考えられる画家の作品約100点(そのうち50点弱は日本人画家のもの)が展示されている。
 写真(複製)で見ると一見平面的な彼の作品の数々は、実物で見るとものすごく立体的である。まるで画面から浮き出ているかのように見える。そのからくりは私にはわからない。セザンヌに影響を受けた人たちはそのからくりを探し出すべく、苦闘していたのかもしれない。彼の作品と、「セザンヌ主義」の作品は明らかに違う。マルクスが「私はマルクス主義者ではない」と言ったのを思い出す。実は私は以前セザンヌの作品が好きではなかった。同じ印象派であれば、モネやルノワール、ロートレックらの方がずっと好きだった。実際セザンヌのどこがいいのか、よくわからなかった。しかし数年前に実物を見て以来、この画家はすごい、と思えるようになった。だけど未だに、そのすごさの源はわからない(いつもわからないことばかりですいません)。ただただ実物を見てもらいたい。この画家に限らず、実物と複製は全く違うものである。
 他に出展されていた日本人画家の作品の中では、安井曾太郎の人物画と、森田恒友の風景画が気になった。
北海道立近代美術館にて(2009/2/7-4/12)

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。