『Across The Universe』Jake Shimabukuro

 ジェイク・シマブクロのビートルズカバーアルバム。この人はリズム感あるいはグルーブ感を出すのが天才的だと思う。ためたり、走ったりの仕方が絶妙で、ただメロディを弾くだけですら真似できない。アレンジも素敵だし技術もすごいけど、この部分が私にとっては神がかり的。
 さて、アルバムの中身の話。全体的にしっとりと歌い上げている感じの曲が多い。そう、まさに歌うという表現がぴったりである。1「Across The Universe」は、この「歌」の部分をシンディ・ローパーに譲って、ジェイクは伴奏に徹している。独特の歌声とウクレレの軽やかさがうまく絡み合っている。これと13「Happy Xmas(War is Over)」に大物ゲストが登場していて、13にはヨーヨー・マのチェロが参加。このヨーヨー・マがすごい。チェロの中低音とウクレレのはねた感じが良い感じにミックスされて、心にしみ入る。3「Norwegian Wood」は本当に森の中にいる感じがする。緑深くちょっと薄暗い森の中で、木々のざわめきを聞いている感覚。4「All You Need Is Love」は大好きなアレンジ。この3と4ではジェイク自身がギターを弾いていて、興味深い。6「I Will」や8「Here, There & Everywhere」も個人的に好み。これら以外にも良い曲がいっぱいある。そして圧巻は12「While My Guitar Gently Weeps」。これは以前にもアルバムに取り上げられたことがある。曲のダイナミックが見事で、ノリも良く、ウクレレらしさも失っていない。最高の演奏だと思う。
 とてもお薦めのアルバムである。
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shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。