『Platonic~A day in Earth~』Jiro Yoshida

 バークリー音楽院で講師を務めていたこともあるジャズギタリスト、吉田次郎の作品。彼は国連本部が主催する平和団体WAFNIFの親善大使にも任命されている。
 このアルバム全体でひとつの作品、という印象を強く受ける(まあ当たり前の話なのだが)。1曲目の「GAIA PRELUDE」で幕を開け、13曲目の「HEARTSTRINGS」で幕を閉じる。題名をざっと眺めると分かるが、その間に地球の四季の移ろいが表現されている。環境問題を強く意識させる。
 曲だけ見てもすごくいいアルバムだと思う。2「GAIA」、5「NEVER COMEBACK」、11「BEAR WALK」の3曲はかっこよく決めている。4「A DAY IN EARTH “SPRING”」、9「A DAY IN EARTH “AUTUMN”」はセットになっていて、前者はアコギとフリューゲルホーンの掛け合いから生まれるさわやかなメロディが心地よい。後者はちゃんと「秋」になっている。3「PLATONIC」はアルトサックスとアコギで奏でる落ち着いたバラード。7「EARLY SUMMER」は効果的なピアノの音とアコギが印象的な、午後のティータイムを思わせるようなバラード。6「RISK OF ICE」はモンティーノというリズムが使われたおしゃれなラテン系の曲。10「DEEP WINTER」のアルトサックスはとてもいい。12「MY BEATING HEART」は静かに始まり徐々に盛り上がっていく、エレキのソロが光る佳曲。
 ジャズは私にとって美味しい珈琲を飲むためのアイテムのひとつではあるが、たまにはこうして聴きこんでみるのも良い。

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shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。