『ザ・マインドマップ』トニー・ブザン、バリー・ブザン

 神田昌典訳。ダイヤモンド社。
 マインドマップという言葉を初めて耳にしたのは、勝間和代の「ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力」(Discover)という本の中においてである。そのときは何のことやらさっぱりわからず読み飛ばしてしまったので、今回きちんと勉強しておこう、と思って、『ザ・マインドマップ』を手にした。
 マインドマップは思考ツールである。著者であるトニー・ブザンが、兄の協力を得て発明したものだ。1974年に本として紹介されたのが、この世に出た初めらしい。今では世界中で2~3億人の人が利用しているということで、結構な数である。マインドマップと言ってもぴんとこない人のために、この記事を書くためにフリーソフトのMindomoで作成したマインドマップ風マップを載せておいた。これにもっとイメージをいっぱい書き込んだりしたものがマインドマップだと思ってもらったらいい(本当かな?私も入門者なので)。
 この本ではまず、脳がどのような風にできあがっていて、機能として何があるのかを説明している。そしてこれを元にして、一般の人の書くノートが如何に能率的でないか、それに対してマインドマップが如何に効率的かを説明する。例えば一般のノートは直線的でイメージがなかなか膨らまないのに対し、マインドマップは放射思考的でイメージを膨らませやすい、という風に。そのため、マインドマップは自己分析、試験対策、読書、プレゼンテーション、経営など、様々な分野に対する良きツールとして有効なのだという。
 実は私が一番知りたかったのはマインドマップの作り方である。そのためのキーワードとして本書で挙げられているのは、連想、強調、中心イメージ、イメージ(絵)、色などである。正直なことをいえば、この本を読むだけでマインドマップを描けるようになるのはちょっと難しいと思う。実際のところ私はこの本の3分の2くらいまで読むまでマインドマップのことが良く理解できなかった。自分で作れないどころか、他人の書いたものを理解できなかったのだ。でも最後の方になって多数のマインドマップの例を見ていくうちに、やっと何となくわかるようになってきた。ある時自転車に突然乗れるようになったときのような感覚だ。それは自分でも何枚も描く練習をしたからでもある。本の中でも例題が載っているので、それに従って手を動かしてみるといいのだと思う。だからこの本を読むとき、私にしては珍しく電車の中や喫茶店ではなく、筆記用具片手に家の机に向かっていた。やればやるほどマインドマップの有用性がわかってくる。今では仕事でもマインドマップ風のものを使って作業することが多くなっている。
 この本はマインドマップを知るための一歩としていいと思う。その上で、もっと実践的な本を読めば本当はいいんだろうな。

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「Mindomo」のHP

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。