Tommy Emmanuel C. G. P Japan Tour 2009

 2009年10月17日。札幌公演(Zepp Sapporo)。ツアーゲスト・ギタリスト、スティーブン・ベネット(Stephen Bennett)。
 トミー・エマニュエルはオーストラリアのギタリストで、一部のギター好きの人達の間では、世界で一番凄いギタリストとも言われている。
 西山隆行のオープニングアクトが終わったあと、トミーの紹介でスティーブンが登場。手にはナショナルリゾネイターギターとハープギターを持っている。マニアックすぎる。思ったよりもずっと年を取っていてびっくりする。既出のアルバム『Everything Under The Sun』とは全く違ったタイプの曲を5曲披露してくれた。ハープギターの奥行きのある音色をバックに歌った『What a Wonderful World』が良かった。
 その後入れ替わりでトミーが登壇。『Endless Road』をピックでかきならしたあと、立て続けに超速弾きの激しい曲を数曲披露した。ソロギターで売っているギタリストで、こんなにも速弾きする人を他に知らない。フラットピックに中指と薬指で彩りを添えるパターンと、サムピックを親指にはめて弾くパターンの2種類が主で、ソフトな曲ではピックを使わなかったりもする。激しい曲で客を引き込んだあとは、味のあるおとなしめの曲が多くなった。ツアーに来る途中で出会ったルビーという名前の女の子に触発されて作った『Ruby’s Eye』。日本人向けのサービスと思われる『Sukiyaki』。超絶人工ハーモニックスで魅せる『Somewhere Over the Rainbow』(曲は「Over the Rainbow」のメロディだが、アルバムではこの名前で出している)。そして本人も弾くのが大好きだと言って弾いてくれた『Questions』。これは私も好きな曲で、この曲が聴けただけでも来た甲斐があったというものだ。
 そのあとの、ギターをパーカッション代わりにしてのドラムソロは凄かった。曲は『Mombasa』だったと思うけど、自信はない。そこでいったん休憩。ギターを弾きながらの、あるいは曲の合間に見せる彼のおどけた表情、行動は笑いを誘う。それは、曲を楽しむだけがライブじゃないんだよ、ということを教えてくれているような気がする。
 その後リクエスト2曲『Angelina』、『Mona Lisa』をしっとりと聴かせてくれた。良い。それからエンディングまではスティーブンを交えて、息のあったプレイを見せてくれる。スティーブンの『My Beautiful Sky』(と言っていたような気がするんだけど聞き間違いかも)や『枯葉』(この曲を弾くことにしたのは、飛行機が新千歳に下りるときに見た紅葉がきれいだったから、と言っていた。だとすると英語表記『Autumn Leaves』は欧米人にとって「枯葉」のイメージではないのだろうか。余談でした)、ビートルズの『Yesterday』などを一緒に弾いて、幕を閉じた。
 素敵で、凄いおじさんだった。客の入りが気になったが、来年も札幌まで来てくれるのだろうか。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。