『Double Standards』Martin Taylor

 2008年。マーティン・テイラー。ジャズギタリスト。メロデイ、ベース、ハーモニーを同時に一人でこなすソロギタースタイルを取ることで有名。と言ってもこのブログに出てくるギタリストの多くはこのスタイルのギタリストではあるのだが。
 このアルバム中の曲はすべて、まずマーティンが一人で録音し、その後マーティン本人がオーバーダビングする、という風に作られている。つまり二人のマーティンが奏でる音楽というわけだ。そしてすべての曲がいわゆるスタンダード曲なので、『Double Standards』というタイトルになっている。
 どの曲も抜群の安定力で、本当に安心して聴ける。木々に囲まれたクールでシックな喫茶店で、木漏れ日の中ゆったりと紅茶を飲みながら過ごしていたい、そんな気にさせるアルバムだ。ずっと繰り返し聴いていても飽きない。BGMとしても最適である。ただ、逆に特徴を挙げづらいとも言える。あまりに安定している。個人的には2本のギターのどちらも同じギターで弾くのではなく、違うギターを使った方が音色が違っておもしろかったんじゃないかとは思う。
 気に入ったのは、2『Bluesette』、3『Young And Foolish』、7『Someone To Watch Over Me』、9『Estaté』あたり。特に『Someone To Watch Over Me』が好き。メロディがもともと好きなせいかな。
 余談ではあるが、アメリカの有名なギターブランドの名前を氏名にそれぞれ持つなんてすごいと思った。

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shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。