『書斎館』

 Pen Boutique Aoyama。表参道から渋谷に向かう青山通りの途中から骨董通りに入り、3本目の角を右に折れると、すぐ左に書斎館青山店がある。木賊(トクサ)に囲まれた曇ガラスの壁の横の階段を数段上った入り口から奥を覗くと、そこはもう別世界だ。入り口の縦に長い長方形の向こうにはペンがずらりと並んだ展示スペースが見える。そのとき開催していたデルタ(DELTA)フェアのペン達だ。
 中に入ると、右手はショップ、左手はカフェになっている。書斎館は羽田空港にも2店舗存在するが、それらの店が文房具を中心とした雑貨店という出立ちなのに対し、ここ青山店(本店)は高級ペンショップという趣だ。凛としていて都会の喧噪とは無縁の静の空間は、都会のオアシスと言うに相応しい。
 隣のカフェスペースの壁側はちょうど勉強机を三つ並べた感じで、机の上の書棚には万年筆やインテリアなどの本が並んでおり、自由に読めるようになっている。その三つの席の手前のスペースには今回古いピアノ(?)が置いてあったため、残りの席は三つしかなかった(テラス席もあるが、この寒さではちょっと・・・)。そしてそんな狭い空間なのに、なぜかゆったりとした雰囲気に浸れるのは不思議な感じがする。
 邪魔をしない程度に流れる穏やかなクラシックの中、紅茶や珈琲を飲みながら読書に勤(いそ)しむのが、私が東京に来たときにする何よりの贅沢だ。

書斎館』東京都港区南青山5-13-11パンセビル1F(地図

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。