『夢~フルートとギターのための作品集』工藤重典,福田進一

 2009年。工藤重典のフルートと福田進一のギターが織りなす世界。幻想的なフルートの音色を、堅実なギターがしっかりと、時にユーモラスに支える。悪くはない。どちらもそれぞれの楽器の名手だ。プーランク、ピアソラ、ドビュッシー、ラヴェル、サン=サーンス、バルトーク、イベール、シャンカルの曲が取り上げられている。ベタかもしれないが、私は8『C.ドビュッシー:夢』と10『C.サン=サーンス:「アスカニオ」よりバレエ音楽』が気に入った。そしてアルバムのタイトルは、もちろんこのドビュッシーによる『夢』から来ている。原題『Rêverie』は夜に見る夢と言うよりは、夢想、空想のニュアンスだ。
 ただ、福田進一のギターに釣られてこのアルバムを買ってしまった、というのは、動機としては不純だったのかもしれない。このアルバムはフルート曲集である。ギターはあくまでサポートだ、と考えた方がいい。フルートの音色が好きな人には良いと思う。技術力、表現力は高い。

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shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。