2004年/1997年。私が今聴いているのは、2004年に出されたリミックスバージョン。
聴いた途端、あ、マイケル・ヘッジスに似ている、と思った。しかし実際にはプレストンとマイケルは特に影響を受け合っているというわけでなく、むしろリスペクトしあっていたらしい。2『Running』なんかは本当にヘッジスっぽいんだけど。
プレストンの多くの曲は、繊細な、というよりは荒々しいイメージを受ける。両手タッピングを駆使したバリバリのニューエイジ系、という感じだ。1『Ladies Night』、3『Hijacker』、4『Hyperjig』といった曲でそれは顕著である。でも実はそれは彼の一面でしかなく、9『Pacific』や11『About You』ではしっとりとした大人の音楽を聴かせてくれる。そして私が一番好きなのはタッピングとは無縁の6『Mermaid Eyes』だったりする。穏やかできれいな郷愁を誘う曲で、夢心地にさせてくれる。彼は色々な抽斗(ひきだし)を持っているのだ。
悪くない。
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