2007年。
これまで彼が弾いてきた曲の傾向とは大きく異なるアルバムである。ジャズテイストの強いソロギターアルバムに仕上がっている。
なぜこれまで作ってきたようなタッピングを駆使した音楽と(一時的にはせよ)離れてしまったのか。それはこのアルバムができた経緯を聞くと納得できる。彼は友人からフルアコタイプのヤマハのジャズギターを譲り受けた。その条件が、「これで何かやってみろ(Do something with it)」だったというのだ。そして、このレコーディングは結構大変だったらしい。
さて、このアルバムはベースとメロディだけからなる落ち着いた曲が多く、静かでアンニュイな雰囲気が全体を覆っている。「Lisn」のお香を焚きながら紅茶を横に置いて読書で過ごす、こんな土曜日の午後にはぴったりのアルバムだ。7『Sunday Afternoon』なんてドンピシャである。個性が強くなく思考の邪魔にならないので、こんなときのBGMとして良い。
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