『はじめての構造主義』橋爪大三郎

 講談社現代新書。
 主に、構造主義の生みの親と言われるレヴィ=ストロースの思想を軸にして、構造主義を読み解いていく。マルクス主義や実存主義、ソシュールの言語学、機能主義などの影響などを受けて、レヴィ=ストロースがどのような考えを持つに至ったのか、平易に解説している。レヴィ=ストロースは人類学者であり、インセスト・タブー(近親相姦を避けること)や神話の解読をしていく上で、彼独特の手法をとって解析していった。本書によると、その考え方なりやり方なりを構造主義と呼ぶようだ。しかし、本書でも「「構造」ってわかりにくい」と書いているように、本当に構造主義はわかりにくい。そのわかりにくい構造主義をここまで易しくかみ砕き、読者をわかったふりにさせるのだから、著者はすごい。特に構造主義を数学と絡めて説明している部分は、なるほど、と思わせてくれる。
 とはいえ、私はバカなのだろう。これだけわかりやすく書いてもらっているのに、未だに構造主義が何物なのかわからないままなのだ。一体この思想のどこが「構造」なのだろう。私にはもうちょっと勉強が必要なようだ。
 最後にひとつ。内容とは全然関係のないことだけれど、著者の、人を小馬鹿にしたような軽い文章はどうも好きになれない。

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shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。