『文字は語る』モリサワ

 同名の書物も世にあるけれど、これはフォントメーカーのモリサワから発売されている「基本7書体パック」に同梱されていた小冊子である。だから売り物ではない。モリサワから発売されている他のフォントセットにもついてくるのか、私は知らない。
 フォントについてのごく基本的な事項が書かれているだけなのだけれど、こんな粋な小冊子を添付するなんて洒落ているな、と思った。まず初めに「基礎の基礎」として「和文書体と文字組みの基礎知識」。そして、明朝体、ゴシック体、その他の書体の特徴や歴史が述べられ、最後に「欧文書体と和欧混植の基礎知識」で締め括られる。すごく良くまとまっていて、基本に立ち返らせてくれる。
 次の言葉は、私はよく忘れがちになるので、心に留めておかねばならないな、と思った。
「書体は、単なる強調の度合いや、見た目のデザインだけで選ぶものではありません。書体の成り立ちはテキストの内容や、その内容が関わっている社会のあり方と無関係ではないからです。」

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。