『I Love Ukulele』Jake Shimabukuro

 2010年。
 さあ、これから新しい時代の幕開けだ、とでも言いたげな1「143(Kelly’s Song」から始まるこのアルバムではあるが、「円熟の」という形容詞がぴったり当てはまる、全体的には落ち着いた構成である。
 バンドスタイルでジェイク満開といった感じの3「Bring Your Adz」、10「Ukulele Bros.」を除けば、そんなに激しい曲はない。ノリの良いさわやかな感じで、13「Midori」、15「Taiyo」などがある程度だ。ちなみに「Taiyo」ではジェイクの切れのいいギターが聞ける。アルバム『YEAH.』からのセルフカバーである、6「Trapped 2010」、7「Variation on a Dance 2010」、8「Five Dollars Unleaded 2010」の3曲は、相変わらず渋めのいい味を出している(そういえば私のブログには『YEAH.』の記事がない。どうも書き忘れたらしい)。バラードも多い。5「Go For Broke」、14「Hallelujah」などは、シンプルな編成ながら良い。他に、沖縄音階から始まるしみじみとした感じの11「Shima」、ウクレレだけのハワイアン、16「Ulili E」など。クイーン(Queen)のカバー、2「Bohemian Rhapsody」もある。ただ、これはウクレレソロで頑張ってはいるものの、原曲にある壮大さは失われてしまって、好悪の分かれるところかもしれない。
 派手さはないが、バランスがいいアルバムだ。

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shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。