『ビギンの島唄 オモトタケオ3』BEGIN

 2010年。「オモトタケオ」は漢字で書くと「於茂登岳男」。石垣島の真ん中にある山は於茂登岳。で、石垣出身のビギンが島唄を歌うとき、現れてくる心の住人が「オモトタケオ」。
 このアルバムは、なんだかとっても昭和4、50年代の香りがする。沖縄返還の頃。私は島唄の定義がわからないけれど、何となく琉球歌謡のことなのかなと感じる。歌詞はちょっと聴くとふざけているようにも聞こえるけれど、聴き込んでみると意外に奥が深く、哀愁が漂っている。
 個人的には、沖縄っぽさ満開の1「祝い古酒(クース)」、沖縄の行事ハーリーを歌った、元気がみなぎる8「爬竜船(はりゅうせん)」などが気に入っているが、3と9「パーマ屋ゆんた」も良い。デビュー曲「恋しくて」を思い起こさせる美しいメロディが印象的な7「金網移民」は、沖縄の基地問題を扱っており、その内容の重さにぐっときてしまう。
 私は過去のオモトタケオシリーズの楽譜(三線用)を持っているが、このアルバムには歌いたくなるような曲は少ない。私にとっては聴く専門のアルバムになりそうだ(まあ、私の購入する音楽CDの99%以上は聴く専門だから改めて言うほどのことはないのであるが)。

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shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。