『Good Wood』Stephen Bennett

 2009年。スティーヴン・ベネット。
 全曲で、曾祖父から譲り受けたという1909年製のハープギターを使って演奏している。後半の一部では彼の歌声が聴けるが、ほとんどがギター1本で演奏したソロギター中心のアルバムである。アルバム名の『Good Wood』とは、もちろんこの年季の入った100年生き続けているハープギターのことを指している。これがまた良い音を出していて、選曲のせいもあり、軽いノスタルジーを感じながら、旧き良きアメリカに思いを馳せることができる(私の場合、若きブラッド・ピットの出ていた1992年作の映画『リバー・ランズ・スルー・イット』(A River Runs Through It)の映像が思い浮かびます)。スティーヴンの作曲による11「Aunt Lu’s Waltz」を除いては、1800年代中期から1900年代初期の古いアメリカ民謡ばかり。7「Londonderry Aire」(ロンドンデリーエアー)、8「Home On the Range」(峠の我が家)、15「Star Spangled Banner」(星条旗よ永遠なれ)などの例を挙げれば、その雰囲気が伝わることと思う。
 個人的に好きな曲(アレンジ)は、前出の「Aunt Lu’s Waltz」の他、軽快なメロディが印象的な4「Nobody Knows the Trouble I’ve Seen」や、すっきりとしていながら暖かみのある10「Gentle Annie」です。
 100歳のハープギターの生音がたまらなく良く、この音を聴かせたいがために作ったアルバムという感じがします。

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shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。