『Acoustic Guitar Jazz』中村 たかし

 2010年。中村たかしは、「北野タダオとアロージャズオーケストラ」のギタリスト。ウクレレデュオ「T.T.Cafe」のメンバーでもあって、5「In My Life」では、きれいなウクレレサウンドも聴かせてくれる。アルバム名のとおり、アコースティックギターを中心にしている。ソロギタースタイルあり、バンドスタイルあり。
 3「Princesa」、7「Awaji Saudade」、11「Waikiki Sunrise」の3曲は中村の作曲だが、それ以外の9曲はすべてカヴァー曲である。スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)の1「Isn’t She Lovely」、ビートルズ(The Beatles)の5「In My Life」、6「Can’t Buy Me Love」、10「Come Together」など。ウエス・モンゴメリー(Wes Montgomery)の9「The Thumb ~Blues for Wes」なんかもいい。押尾コータローの12「Earth Angel」まである。2「Sesame Street Theme」の洗練されたアレンジも好きだ。
 中村の曲もカヴァーもすべてひっくるめて、まるでひとつの作品のようにまとまっている。アルバム全体のバランスがよく、アレンジも落ち着いて安定しているので、聴いていて心地がよい。メロディが立っているので、すんなり耳に入ってくる。ジャズではあるが、イージーリスニング系といっていいかもしれない。逆にまとまりすぎていておもしろくない、という人もいようが、私はこの安心して聴ける、という点がものすごく気に入っている。私の中のお気に入りデータベースに入れてしまおう。

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shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。