『Hand to Hand』押尾コータロー

 2011年。ギターインスト。
 初め聴いたときはちょっとジャカジャカした印象が強くて戸惑ったけど、聴き込んでみると意外にメロディアスな曲が多くて個人的には嬉しい。中でも4「ナユタ」は出色だと思う。DVDの映像にもあったけれど、星の輝く夜空に吸い込まれてしまいそうな、ゆったりとしていながら壮大な曲。この曲はダントツで良いです。他には、Gibson独特の渋く枯れた音色が印象的な11「手のひら」、膝丈くらいの草原を爽やかな風が流れていて、その中を駆け回っているような12「草笛」、希望を持って明日につなげていってくれそうな15「また明日。」が良かった。ちなみに「草笛」は河村隆一に楽曲提供した曲。
 私が特に良いと思ったのは以上で、なぜだか全部おとなしめな雰囲気。私の心情が今はそんな気分なのかもしれない。でも激しい曲もそんなに悪くはないですよ。3「Jet」、7「予感」、9「Go Ahead」、13「Over Drive」とか。明るめの爽やか系では、1「Brand New Wings」、5「Good Times」、14「fly to the dream」などの曲もある。
 今回思うところがあって、インディーズ時代の『LOVE STRINGS』と聴き比べてみた。音作りに関してもギター演奏の技術も、今の方がずっと上達しているのがわかった。でも私はインディーズ時代の素朴なギターの音色と、ちょっとぎこちない彼の演奏が好きなんですよね。

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shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。