『Pōlani』Daniel Ho

 2009年。ポーラニ。ダニエル・ホー。「Pōlani」はハワイの言葉で「Pure(純粋)」という意味。本作はウクレレソロアルバムである。でもダニエル自身はウクレレだけじゃなく、ハワイアンスラックギターのアルバムを出してみたり、元はプロのキーボーディストだったりと、色んな顔を持っている。
 このアルバムを初めて聴いたとき、なんてきれいな音色なんだろう、と思った。甘く柔らかい音で、ウクレレとは思えないほどサステインが長い。全曲コアロハ(KOALOHA)のテナーカスタムを使っているようだが、この音の良さはそれだけのためではないだろう。本人は、本当に良いものを作るために少なくとも4回はリミックスしたと言っている。もちろんその他の要素として、レコーディング環境や演奏技術もある。
 彼はジェイクのようには弾かない。すべての音を指で正確にピッキングしながら、慎重に音を積み重ねていく。できあがった音楽は物静かではあるが、しっかりとした土台の上に乗っているという安定感がある。彼は半音とユニゾンという、ある意味正反対の性格を持つような2つの音程を大事にしているという。その意識もまた、この美しい音楽を作り出す素地となっている。
 このアルバムは、たぶんアマゾンとかでは売っていない。だからダニエル本人のウェブサイトを下に載せておいた。以前は楽譜も売っていて、私も購入したのだが、今は売られていない。自分が抱えたウクレレから、この音楽が流れ出すのを聴くのもまた楽しいものだ。ちなみにすべてローGチューニングである。

Daniel Ho’s HP

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。