『Philosopher’s Stone』下山 亮平

 2011年。ソロ・ギター・インストルメンタル。タイトルは「賢者の石」ですね。制作が「Philosopher Records」だから、それに引っかけたのかもしれない。
 ノリのよい曲はあっても、派手な曲がない落ち着いたアルバム。堅実な演奏。かたい演奏ともいえるが。そのときのインスピレーションにまかせて勢いで曲を作っているというよりは、考え抜いて音を並べていった、という印象を強く受ける。演奏だけじゃなく、曲作りも堅実な感じ。全体的にちぢこまった印象があり、その辺りに物足りなさを感じるが、別に個々の曲が悪いわけではない。
 少ない音数に哀愁が詰まっている11「冬の銀河」。さわやかな雰囲気の6「ハーパーズ・ミルの朝」、7「Wedding Bouquet」。暖かいオレンジ色の光に満たされる12「陽光」。3「降る雪を見ればセンチメンタル」もいいですね。
 こうして聴き返してみると、きれいなメロディが多い。コード・ワークで攻めるんじゃなくて、メロディ・メーカーなんだと思います。

Shop at Pooh Cornerで見てみる

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。