『城市』張懸

 2009年。チャン・シュエン。Zhang Xuan。3枚目のオリジナルアルバム。
 都会の片隅の寂れたビル街にうっすらと射し込む夕陽。そんなちょっと退廃的なイメージを喚起させる楽曲でこのアルバムはできあがっている。それはわずかにハスキーがかった彼女の歌声、あるいは流したような歌い方のせいでもあり、フォーキーな曲調のせいでもある。このことはこれまでに出したアルバムすべてにいえることなのであるが、その度合いはアルバムを出すごとに強くなってきているような気がする。アルバム名の『城市』自体が中国語で「都市」という意味らしいので、このアルバムの雰囲気は、そのまま彼女の都市観の現れであるのかもしれない。
 4「南國的孩子」だけが少し他の曲とは雰囲気が違う。アルペジオによって奏でられるギターと歌だけの、子守唄のような穏やかな曲で、私は気に入っている。そのほかに好きなのは表題曲でもある8「城市」。そして1「關於我愛你」もいいですね。

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shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。