『Children of the Harvest』Laurence Juber

 2011年。ロウレンス・ジュバー。
 本作は報道ジャーナリスト、デニス・マーフィー(Dennis Murphy)が2009年に手がけたドキュメント映画『Children of the Harvest』のサウンドトラックである。それが、このアルバムのうちの「Act I」~「Act VI」までの6曲にあたる。そしてボーナストラックとしての5曲がそれに加わって、このアルバムはできている。
 ロウレンスはアコースティックギタリストで、このアルバムの中心もアコースティックギターということになる。多くの曲でギターを2本以上重ねているようだ。前半は、実際には6曲なのではなく、6回の演奏なんだと思う。例えば「Act I」は10曲程度の曲のメドレーに聞こえる。さまざまなメロディの断片、それはアイデアとも呼べるだろうが、それらをつなぎ合わせたのが、それぞれの「曲」なのであろう。それに対してボーナストラックの方はきちんとした「曲」として成り立っている。「One Hundred Hatpins」なんかは、山弦(私の好きなギターデュオ)の音楽を彷彿とさせて、なかなかいい。ほかに、「Shenandoah」の素直なアレンジも好感が持てる。
 ギターの生音の感じがとてもきれいに録れている。それぞれのメロディの断片もセンスがある。だからこそ惜しいと感じるのは、前半の6曲を構成しなおしたら、それだけで10数曲のきちんとしたアルバムになったんじゃないか、ということ。その時間は十分にあっただろうに。

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shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。