『PRELIMINARIES』Ben Powell

 2010年。ベン・パウェルのデビューアルバム。ソロギターアルバム。
 チベット仏教の若い修行僧が本格的に修行に入る前の準備期間のことを「PRELIMINARIES」というらしい。ベンは、その期間を自分のギタリストとしての準備期間にかけて、こういうタイトルにしたという。また、インドやチベットを訪れたときの経験もこのアルバムに影響を与えているようだ。それはジャケットがヒマラヤっぽい山(高原)の景色であることにも現れている。でも全体を聴いた印象では、高原のイメージというよりは、のどかな小春日和の秋の風景を思わせる、やわらかく優しいギターの音色。音楽としては昔っぽいわけでもないしタッピング系というわけでもない独自の系統。ピエール・ベンスーザン(Pierre Bensusan)にそっくりだという人もいるけれど、私はあんまりそんな印象は受けなかった。ピエールの方がクセがある。
 初め聴いたとき、メロディラインがジャストなテンポよりもほんのちょっと遅れ気味になる時があるのが気になったが、それは些末なことですね。ずっとかけ流していると、心がゆったりとしてきます。4「Farewell Ladakh」、10「Dorje’s Place」なんかがいいです。全体としても悪くはない。

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shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。