柴田書店。副題「基本技術とアレンジドリンク」。
「エスプレッソの基本技術」、「ベイシック&アレンジドリンク」、「僕はこうしてカフェを開業した」の3章に分かれている。
第1章では、エスプレッソの淹れ方やスチームドミルクの作り方、エスプレッソマシンの手入れ、コーヒー豆の基礎知識などを扱っている。写真が多く、説明も微に入り細に入りといった感じで、ものすごくわかりやすい。すぐにでも試してみたくなる。エスプレッソマシンは業務用のものを対象にしているので家庭用エスプレッソマシンには当てはまらない部分もあるが、基本技術としてはどちらも変わらない。
第2章で取り上げられているドリンクの種類は50種類にもわたり、写真が美しいので見ているだけで楽しくなる。作ってみたいのはもちろんだが、飲んでみたいという気持ちの方が大きい。そんなドリンクを家庭で作れるとしたらすごいことではないか。カフェを開業したいという人にも参考になると思う。
そんなカフェを開業したい人には第3章も役に立つかもしれない。著者が『CAFÉ ROSSO』を開業するまでの経緯や苦労話が聞けておもしろい。何しろ彼は日本のバリスタチャンピオンになった人物である。
全体的に写真の多さと説明のわかりやすさが際立つ。私のエスプレッソに関するバイブルになりそう。
本書には『CAFÉ ROSSO』についての記載も多いが、出版当時はカフェとしての位置づけだったこの店は、現在カフェスペースを縮小してビーンズショップ的な店に生まれ変わったそうだ。詳しくはこちら。