『うたびこ』青葉 市子

 2012年。
 クラシックギターと彼女の声だけのアルバム。声と声との間を埋めるように、あるいはギターとギターの音色の間を埋めるように、声とギターが空間を補い合って漂っている。さながらタンパク質の分子模型を眺めているよう。
 大貫妙子の「3びきのくま」をカヴァーしている。なるほどこの声は大貫の曲に合っている。おそらく青葉自身もそのことはよく認識しているように感じる。音の紡ぎ方が似ている。声や歌い方そのものは、大貫というよりはむしろ手嶌葵とかカーキ・キング(Kaki King)とかに近い印象を受けるけど。
 クラシックギターを始めてまだそれほど時間が経っていないとは思えないほど、表現力が豊か。このギターと歌の織りなす世界観は好きです。ただひとつ難をいえば、発音が聴き取りづらいことか。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。