『図解・気象学入門』古川 武彦、大木 勇人

 講談社ブルーバックス。副題「原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図」。
 すごく系統だってよく考えられた構成で、説明も分かりやすい。どうして雲が空に浮かんでいられるのか、などに答える「1章 雲のしくみ」。雲の粒がどうやって雨に変わるのか、などの「2章 雨と雪のしくみ」。どうして正午より遅れて最高気温が記録されるのか、といった「3章 気温のしくみ」。風がどうして生じるかを説明した「4章 風のしくみ」。梅雨はなぜ起こるのかを、俗説の訂正を交えて解説した「5章 低気圧・高気圧と前線のしくみ」。台風はなぜ日本にやってくるのか、などの「6章 台風のしくみ」。そして最後に、最先端の天気予報の出し方を教えてくれる「7章 天気予報のしくみ」。
 もちろん専門用語は出てくるが、難しい数式などは一切なく、なのにしっかりとした知識を授けてくれる。こなれた解説文をサポートする、センスのいい適度な量の図がまたいい。
 天気予報士を目指すような特殊な人ではなく、身の回りに当たり前に存在している天気に興味を持つごく普通の一般人に、最適な入門書だと思う。私は気象学についてはこの本の内容で十分です。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。

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