『誰とでも心を通わせることができる7つの法則』DaiGo

 ワニブックス。表紙に、「DaiGoメンタリズム」「93%の確率であなたの人生は変わる!」と書いてある。
 著者は自分のことを「メンタリスト」と呼ぶ。そして、「メンタリズムは、科学、心理学、テクニックなどを用いて、霊能力や超能力と言われる超常現象を再現してみせるパフォーマンスの総称」(p4)だという。要はメンタルマジックのことなんだと思う。メンタルマジックといえば、むかしマックス・メイビン(Max Maven)のファンだった。彼もメンタリストだ。
 本書は、著者のマジック(こう呼ばれることは本意ではないのかもしれないが)のやり方の一端を見せてくれる。でも直接的にではない。人がついやってしまうこと、無意識にしていることを観察し、それを利用し、自分の狙った方向に向かわせる、そういったことを、ビジネスや日常生活の中でやってみてはどうだろう、と読者を誘う。だから、『誰とでも心を通わせることができる7つの法則』という題名と、本書の内容はかなりずれているように感じる。「心を通わせる」んじゃなくて、「心を操る」方法について書いてある。マジックという点からいくと、実にまっとうな話だ。でも「心を通わせ」たくてこの本をとった人には、いくばくかの反感を与えるかもしれない。私はマジックのからくりを知りたくて手にとったので、おもしろく読ませてもらったが。
 メンタリズムは私の考える「科学」の範疇にはないが、著者は「科学だ」と主張しているので、一応そういうラベルを貼っておこう。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。