2002年。ダイアナ・クラール。パリでのライブ録音。
ダイアナのアルバムは『The Very Best of Diana Krall』(私の記事)しか持っていなくて、BGMとしていいな、くらいの感想しか持っていなかった。でもこのジャズライブはいい。彼女のいい具合に力の抜けた歌声と、同じく彼女の弾く洗練されたピアノと、アンソニー・ウィルソン(Anthony Wilson)のギターとジェフ・ハミルトン(Jeff Hamilton)のドラムスというシンプルな構成。
アルバムの始まりは、軽快なリズムに乗ってダイアナの声が駆け巡る『I Love Being Here With You』。そしてクリスマスっぽい『Let’s Fall in Love』やボサノヴァ調の『The Look of Love』などに続いていく。『’S Wonderful』、『Fly Me to the Moon』、『Just the Way You Are』(Billy Joelですね)なんていう有名どころもある。でも私が一番好きだったのは、静かなバラード『A Case of You』でした。
ベストアルバムよりもこっちの方が気に入った。