『はじめての木象嵌』橋本 元宏

 日貿出版社。表紙には、「究極の糸鋸木工芸」、「はがき板でやさしく作る」とある。
 木象嵌(もくぞうがん)とは、その名のとおり木で作る象嵌で、樹種の違い(色や木目)を利用して異なる板を組み合わせることによって、模様や絵を表現するというものだ。本書では比較的手に入りやすい「はがき板」を使って、電動糸鋸(いとのこ)盤で作る。その方法は「重ね傾斜挽き」というもので、(たとえば)2枚の板を重ねて下の板が小さくなるように少しだけ斜めにして同時に切り抜いて、上の板を下の板に嵌め込むことによって図柄を作っていく(糸鋸の歯の厚さがあるから、うまく嵌め込むことができる)。
 説明がうまくできたような気がしない。図解すればわかりやすいのだが、言葉だけで簡単に説明するのは難しい。その点本書は図盤も写真も多く、実にわかりやすく書いてある。「木象嵌の基礎練習」として8ステップの練習課題が用意されており、それを一通り練習すると、いろんな図柄にも対応できるようになるようになっている。初心者には本当によい本だと思う。
 ただ、1番のハードルは道具をそろえることかもしれない。角度を調整できる電動糸鋸盤、かんな、グラインダー、ハンドドリル・・・。私にはこのハードルを越えることができそうにない。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。