Rittor Music。副題「知っていると知らないでいるとでは大違い」。
この本で主に扱っている「ブラス」は、トランペット、トロンボーン、サックス(アルト、テナー、バリトン)で、「ストリングス」は、バイオリン、ビオラ、チェロ、ダブルベース(コントラバス)である。それぞれの楽器の構造、運指、音域、奏法、特徴の記述に始まり、ブラス、ストリングス単独のアレンジ、それらを合わせたときのアレンジについて、初心者が知っておいた方がよいと思われるものについて触れている。生の楽器のアレンジはもちろん、打ち込みにおける注意点なども書いてある。CDが2枚付いており、豊富な実例を実際に聴きながら読み進められるのがいい。ふだんこのような楽器に囲まれて暮らしているわけではないので、実際の楽器の音を聴けるのはかなりうれしい。打ち込みのコツなども、実例に則していてわかりやすい。そしてアレンジの例もかっこいい。
ずっと手元に置いておきたい本だ。いい本を買った。