『ONE VOICE, ONE GUITAR』Saigenji

 2012年。
 タイトルのとおり、Saigenjiの弾くガットギターと彼の歌声だけからなるアルバム。デビューしてから10年が経つが、意外なことに弾き語りアルバムは初めてなのだそうだ。ブラジル音楽、ジャズスタンダードから選ばれた曲、セルフカヴァー、そしてギター・インストゥルメンタル。派手さはないけれど、落ち着いたギターの響きに暖色系の彼の独特の高音がかぶさり、いい味を出している。やや多いスキャットはちょっと苦手だけれど、それ以外のところは気に入っている。インストゥルメンタルが特にいいなと思う。ボッサ風の『月と砂』、スタンダードのような威厳さえある『Vals no. 1』、ジャック・マイヨールに捧げた『Deep see landscape』。歌ものではセルフカヴァーがいい。聴き慣れているせいもあるのかもしれないが、『la puerta』に入っている『海のそばに』、『ACALANTO』に入っている(そのままの)『acalanto』あたり。全体的に「海」を想起させる楽曲が多い気がする。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。