『思いどおりに作曲ができる本』川村 ケン

 Rittor Music。
 この本を読むまで、作曲とはメロディを作ることだと思っていた。そうではないんですね。編曲も含めて作曲なんですね。この本でメロディをつくることについて書かれているのはせいぜい10数ページ。そのほかはコードやコード進行、アレンジ、そして演奏のことが書いてある。Q&A方式で、見開き2ページでひとつの話題を扱う。CDが2枚付いていて、音を聴きながら読み進められるのがいい。でもひとつのトラックに譜例がいくつもまとまって入っていたりするので、ちょっと扱いづらいかもしれない。私はPCのiTunesに入れて自動的についたトラックタイトルを見ながら聴いていた。
 最初はリンゴやミカンを使った音符の説明から始まっていて油断するが、この本は意外と手強い。ある程度コードの仕組みを知っていないと、ついていくのは大変だと思う。個々のコードの仕組みはわかるけどそれらの組み合わせ方がわからない、そんなレベルの人にいいんじゃないかと思う。この本を読んで曲を作れるようになる人は、もともと自力のある人だと思う。初心者がこれを読んだだけで曲を作れるようになるとは思わない。
 このように書くとこの本はだめな本だと思われるかもしれないが、そんなことはない。とても役に立つことがたくさん書いてある。ただ、作曲全般をこんな本1冊で扱うことはできるわけがない。たとえばストリングスについてはひとつのQ&Aだけしか載っていない。だから、これは作曲についての小ネタ集だと思ったらいいんじゃないかと思う。作曲についてのコラムを並べた本。そうやって読むと、結構おもしろい。上で書いたように、意外と手強いけれど。私は今後も参考にすると思う。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。

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