『スペインの旅』朴 葵姫

 2012年。パク・キュヒ。スペインにゆかりのある曲を集めたクラシック・ギターのアルバム。
 高音がよく伸びる。クラシック・ギターってこんな音だったっけ、というちょっとした驚き。フランシスコ・タレガの『アルハンブラの思い出』ではダイナミックスのある感情豊かなトレモロを聴かせ、同じく『ラグリマ(涙)』ではやさしくなでるように旋律を奏でる。でも好きなのはイサーク・アルベニスの組曲「スペイン」からの『アストゥリアス(伝説曲)』、『カタルーニャ奇想曲』、そしてミゲル・リョベートの「13のカタロニア民謡」からの4曲。フェデリコ・モレノ・トローバの『ソナチネ』もいいかもしれない。ただ、この辺りになるともともとの曲が好きなのか、彼女の演奏が好きなのかはわからなくなってくる。おそらくこのふたつの理由が重なって「好き」なんだろうけど。
 とてもきれいにまとまっている。嫌みがない。それが当初物足りなくもあったけれど、聴き込んでみると、これって実はすごいことなのかもしれないと思うようになった。朴の演奏は初めて聴いたけれど、気に入りました。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。