『西村和小品展』石の蔵ぎゃらりぃ はやし

 2013年2月28日~3月5日。にしむらなぎ。
 会場は、カフェが併設されている札幌駅北口にほど近い軟石造りの建物の一部を使ったお洒落なギャラリー。1階と2階があるのだが、今回は1階部分だけを使用したこぢんまりとした展覧会。
 彩度の低い落ち着いた雰囲気の作品が並ぶ。錫蒔陶漆のきらびやかなものも多少はあるけれど、メインは土の風合いを生かしたものがほとんど。花入れやカップなどオーソドックスな作品のほかに、新しい試みもある。写真(案内葉書です。作者の許可を得て掲載させていただきました)の土鍋がそのひとつで、筍文がいい味を出している。お香立てもあった。素焼きの蓮に似た水草の上に釉薬で怪しげに光るリアルな蛙。おたまじゃくしがお香を立てる土台になっている。この蛙いいなあ。細長い花入れにもくっついていた。取っ手が鳥の形をした蓋のある器もいい。一緒に展示されていた木工作家の村木昭彦氏のカトラリーは、「重い」陶器の中では軽く感じて、ちょっとバランスに欠ける気はした。
 狭い会場内で、一緒に来ていたお客さんと西村本人の3人で小一時間ほどおしゃべり。象嵌の方法や蓋付き容器の焼き方についての蘊蓄など、ふだんなかなか知ることのできない陶芸の裏話は楽しかった。

西村和のHP
『石の蔵ぎゃらりぃ はやし』 札幌市北区北8条西1丁目(地図

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。