『カラー&ライト』ジェームス・ガーニー

 ボーンデジタル。『Color & Light』James Gurney。副題『リアリズムのための色彩と光の描き方』。
 色と光。絵を描く上でとても大事なふたつの要素。今までこれらについて何にもわかっていなかったんだな、私の絵って全然だめだったんだ。そう思い知らされた一冊。まさにこの本を読んで、目に映る世界が変わった。固有色があって、光の当たっている方が明るくて、光の当たってないところは暗くて。世界にあふれる色と光とはそんな単純なものではなくて、もっとバラエティに富んでいて豊かだった。これらについてまったく学んでこなかったというわけではない。でもこんなにすーっと頭の中に入ってきたことはなかった。イラストレーターである著者や他の過去の巨匠達の図版がほぼすべてのページに配置されていて、その豊富な図版ひとつひとつに著者の解説が添えられている。見開きでひとつの話題を扱っていて、見やすい。掲載されている作品や手法は主に油絵ではあるけれど、水彩で描く人にだってデジタルで描く人にだっていいと思う。私自身、今は油絵を描かない。
 晴れた日に建物が地面に投げかける影と、その建物のパラペットの下側の陰とは、まったく違った性質のものだ、なんてことがわかりきっている人には必要ない本なのかもしれない。でも私みたいな素人にはそんな解説がとても役に立つ。すごくいい本を手に入れたと思う。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。