『森彦』

 外気温が10℃にも満たないあいにくの小雨まじりの悪天候のなか、古民家を改造した『森彦』は、円山公園にほど近い寂しげな住宅街の中でひっそりと佇んでいた。そんな外観とは裏腹に店内は意外に混んでいて、ひっきりなしに訪れる客も、席が空くのを待つ人もいれば、あきらめて帰っていく人もいたりする。運よく座れた私も、狭いながらもすてきな空間の広がる2階ではなく、1階の壁に面したカウンターに通された。そんな少し残念な気持ちで席に着いたにもかかわらず、思いの外そこにはいろいろな小さなサプライズが待っていて、楽しい時間を過ごせたりもした。テーブルが古い足踏みミシンでできていたり、インコらしき鳥のブックエンドの横には歴史の感じさせるコーヒー関連の本が並んでいたり。
 しっとりとしながらもふっくらとした甘み少なめのガトー・フロマージュに、それによく合うちょっと濃いめのコーヒーを楽しみながらも、すぐ後ろに座っていた賑やかな客に辟易し、早めの退散。

森彦』札幌市中央区南2条西26丁目2-18(地図

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。