『Pour Me a Drink』Edwina Hayes

 2010年。エドウィナ・ヘイズ。
 ギターと声だけのアルバム。基本的に彼女の弾き語りで、数曲だけリードギターが入る。エドウィナ・ヘイズはアイルランドで生まれイギリスで育ち、今はアメリカとイギリスを行ったり来たりしている。そんな彼女が歌うのはフォークソングというくくりの中の音楽なのだろうと思うが、それはアメリカン・フォークあるいはカントリーと、ブリティッシュ・フォークの両方が混ざったものなのだろう。でも正直な話、その区別は私にはわからない。ただ、日本のフォークとはやっぱり違っていて、私はそんな外国のフォークが好きだ。このアルバムの11曲のうち8曲が彼女の作った曲なのだが、どれもこれも昔から歌い継がれてきたような懐かしい感じがする。そして彼女の歌声も好きでたまらない。私の中では、ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)だとかナタリー・マーチャント(Natalie Merchant)、チャン・シュエン(張懸)を聴くときと同じような気持ちよさを感じる。
 アルバムを通してみると、前半部での『Leave a Light On For You』、『Call Me』、『Pour Me a Drink』でゆったりとアルバムの雰囲気に浸っているところで、おもしろい曲が入る。トラディッショナルの『Froggie Went a Courting』だ。これはボブ・ディランによるカヴァーが個人的に好きなのだが、彼女はそれよりもさらっと歌っており、母親が子供に語って聞かせているような優しさを感じる。そしてそのあとに続く3曲がまたいい。『I Won’t Say Your Name』と『Feels Like Home』と『Irish Waltz』だ。このうち『Feels Like Home』はカヴァーで、映画『私の中のあなた(My Sister’s Keeper)』でも使われたランディ・ニューマン(Randy Newman)の曲なので、聴いたことのある人もいるかもしれない。
 エドウィナ・ヘイズ、いいです。『Good Things Happen Over Coffee』(2011年)もあわせてどうぞ。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。

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