『Close-Up Vol 1, Love Songs』Suzanne Vega

 2010年。
 1985年のデビュー以来25年を迎えて、スザンヌ・ヴェガがこれまでの作品をもう一度見直そうとして企画した「Close-Up」シリーズの4枚のアルバムのうちの第一弾。ベースやエレキギターなどが入っている曲もあるが、基本的にはアコースティックギターと歌が中心のシンプルな構成で録り直している。
 デビューした頃と変わらぬ雰囲気で、アコースティックな感じが実にいい。私はアルペジオやスリー・フィンガーを使ったギターと彼女の歌だけの曲がとても気に入った。『Gypsy』、『(I’ll Never Be) Your Maggie May』、『Song In Red And Gray』といった曲だ。そうじゃないものでも、ベースも入ったやや激しめの『Marlene On the Wall』だとか、妖しげな光を感じさせる『Headshots』などもいい。そういえばわりと最近の曲である『Bound』(これもギターと歌だけ)の悲しく切実な感じもいい(歌詞はそんなに悲しくはないのだが)。
 私が初めて彼女のアルバムを購入したのは1987年のセカンド・アルバム『Solitude Standing』だった。前掲の『Gypsy』はこれに入っている曲だ。もうそのときから20年以上が経つのかと感慨深い。このシリーズの残りの3枚も楽しみだ。なお、このシリーズは4枚ばらばらにも売られているが、1、2枚目と3、4枚目をそれぞれセットにしたお得版もある。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。