『Close-Up Vol 2, People & Places』Suzanne Vega

 2010年。
 1985年のデビュー以来25年を迎えて、スザンヌ・ヴェガがこれまでの作品をもう一度見直そうとして企画した「Close-Up」シリーズの4枚のアルバムのうちの第2弾。基本はアコースティックな感じで演奏し直しているが、Vo. 1に比べると弾き語りっぽいのは少ない。
 有名どころでいえば、児童虐待を扱った『Luka』、何気ない日常を綴った『Tom’s Diner』が入っている。 『Luka』はギター1本で歌っているが、ちょっと物足りない気がした。たぶん原曲のイメージが強すぎるせいなのだろう。悪くはない。淡々としているところが逆に怖いともいえる。『Tom’s Diner』もベースが加わってちょっと切迫感がある。都会の暮らしは彼女の目からするとよくなっていないということか(たぶん私の考えすぎ)。
 気のせいか、ギターの音が前面に出た曲が好きだ。『NY Is a Woman』、『In Liverpool』、『The Queen & the Soldier』。歌い手としては、本当は歌詞も聴いてほしいのだと思う。でも私は音楽をBGMとしてかけていることが多く、邦人歌手のものでさえ歌詞を聴かない。聴こうとしても意味が頭に入ってこない。歌詞カードを見ても意味がわからないことが多い。まるで万葉集に収録されている歌を読んでいるように。そうやって考えてみると、スザンヌ・ヴェガの歌詞はわりと耳に入ってくる方なのだと感じる。ちょっと歌詞カードで確認してみたいような感覚に駆られる。聞き流せないというか。
 ビートルズの曲?と一瞬疑ってしまう曲があった。新曲の『The Man Who Played God』である。なかなかいい曲ではある。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。