『Close-Up Vol 4, Songs of Family』Suzanne Vega

 2011年。
 1985年のデビュー以来25年を迎えて、スザンヌ・ヴェガがこれまでの作品をもう一度見直そうとして企画した「Close-Up」シリーズの4枚のア ルバムのうちの最終盤。歌とアコースティックギターの音を中心に据えている。
 総じて好きな曲が多いが、どうして家族がテーマなのにこんなに愁いに満ちているんだろうと思う。そんなところがまた好きな理由でもあるのだが、ポップで明るい感じの曲は弟を歌った『Brother Mine』くらいである。そんなふうに淡々とちょっと離れた場所から家族を見つめているような曲調ではあるが、その実、歌詞の内容は彼女と彼女の家族とのつながりを強く感じさせる、とても彼女目線の曲だったりする。強く歌い上げるのではなく、あくまで冷静を装いながらも本音はきちんと伝えるみたいな。
 『Rosemary』、『Ludlow Street』、『Pilgrimage』なんかがいいなと思う。けれど断トツに好きなのは『The Silver Lady』だった。フォーキーな感じでエドウィナ・ヘイズ(Edwina Hayes)を思わせる雰囲気を持っている。歌詞はちょっと哲学的でよくわからないのだが…。
 今回シリーズ4枚を聴いてみて特に好きだったのは、『Vol. 1-Close-Up: Love Songs』と、この『Vol. 4-Close Up: Songs of Family』の2枚かな。でも全部いいと思う。スザンヌ・ヴェガが好きな人だったら。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。