『ウクレレDIY完全ガイド』

 Rittor Music Mook。
 DIYとは「Do It Yourself」の略で、つまりこの本はウクレレを自分で作ってしまおうという本である。工具や材料はホームセンターなどで準備しなければならないが、原寸大の型紙が付属しているので、作ろうと思えばわりと簡単に手を出せる。バンドソーや糸鋸盤はちょっと敷居が高いかもしれないが、頑張ればノコギリや糸鋸でも何とかなる。
 このように、基本的には専用工具などを使わなくてすむように、実際のウクレレ製作家が行う手順などを多少アレンジして説明している。とはいっても、この本にあるような針金のフレットや木製のペグ(糸巻き)、ナット、サドルに飽き足らない人でもステップアップできるように、市販のウクレレのように本格的なフレットやペグを付ける方法も説明されている。ただ、実際に市販されているウクレレとは大きく違うところがひとつある。ボディのサイド(横板)の作り方である。これは一般的には薄い板を曲げて作るのだが、本書では厚い板をくりぬく方法を採っている。個人的には薄板を曲げる方法もオプションとして説明しておいてほしかった。
 ちょっとうれしい記事もあった。インレイ(象嵌で作る模様)の作り方が載っていたことである。以前インレイについて書かれている本を探したことがあるのだが、どうしても見つからなかった。こんなところで出会えるとは、という感じである。
 もともとウクレレを作りたくてこの本を購入したのではなく、ウクレレの製作過程を知りたくて手にしたのだが、読んでいると実際に作りたくなってしまった。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。