『夜はそのまなざしの先に流れる』空気公団

 2012年。日本橋公会堂で行われたライブ音源に、あとからちょっと音を足したりしてできたアルバム。
 はじめ、このアルバムがライブをもとにしているということを知らずに聴いていた。『天空橋に』の2分以上にわたる長いイントロ、『暗闇に鬼はいない』、『つむじ風のふくろう』、『にじんで』という3曲のインストゥルメンタル。なにか変わっているなと思っていたが、ライブだと知ってちょっと頷けた。このアルバムは通しで聴かなければいけない。スピーカーから流れてくる空気感がいい。
 空気公団は歌がいいのだと思う。山崎ゆかりのやさしい声。だからインスト曲よりも歌ものの方がずっと好きだ。『きれいだ』、『街路樹と風』、『元気ですさよなら』など。『夜はそのまなざしの先に流れる』というアルバムタイトルは、『夜と明日のレコード』という曲の中の歌詞にそのままある。そういえばアルバムジャケットにある長時間露光した北の夜空は、まるでレコード盤のようだ。
 一部の曲で、演出が過剰に聞こえる。シンセサイザー、ギター、ドラムの音が気になる。もっと落ち着いたアレンジの方が聞きやすいな、と感じた次第。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。