2014年。邦題『ペンタクルの女王の物語』。スザンヌ・ヴェガ。
今までの彼女のイメージとはちょっと違って、随分とロック色の強いアルバムだなと思った。でもよく聴いてみると『I Never Wear White』こそロックロックしているけれど、それ以外はそんなに激しいわけでもない。この曲のイメージがあまりにも強すぎるのか、それとも私が気づかないだけでアルバム全体がロックテイストをまとっているのかどちらかなのだと思う。フォーキーでギターアルペジオのきれいな『Portrait of the Knight of Wands』や、従来の彼女のイメージに合う『Fool’s Complaint』『Silver Bridge』『Horizon (There Is A Road)』のような好きな曲もあるものも、全体的にはあまり好きなアルバムではない。
なお、帯の記述によると、このアルバムが描くのは「物質社会と精神世界、そしてそれらがいかにして交差するのかについての物語」だそうだ。