『ポピュラー音楽作曲のための旋律法』高山 博

 Rittor Music。副題『聴く人の心に響くメロディラインの作り方』。
 コードからメロディを作るとかのアプローチをした本は見かけることがあるけれど、メロディそのものをずばり扱った本はあまりないような気がする。だからこの本を見たときはつい購入してしまった。ポピュラー音楽を作曲する気はさらさらなかったにもかかわらず。
 この本を読むまで、旋律を分析的に見ることはまったくなかった。音楽を聴いていても、ただ何となく時間の流れに沿ってメロディを聞き流していただけだった。もちろん、ああ、このメロディいいな、好きだなと感じることはあった。でもそのメロディがどうしていいのか、その前後のメロディとの関連はどうなっているのかなんてことは考えたこともなかった。音の高さ、音の長さ、リズム、上昇したり下降したりといった動き、旋法、歌詞と旋律の関係、全体的な曲の構成。目から鱗の話題ばかりだった。付属DVDも役に立った。ポピュラー音楽はこういう風にできあがっているのか。
 旋法についての話題だけ難しくてついていけなかったけれど、万が一自分が曲を作る立場になったなら、この本に書かれていることを役立てよう。曲を作らないにしても、これからは音楽を聴くときに今までとは違う視点から眺めることができるようになったような気がする。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。