『Nightlight Daylight』Muriel Anderson

 2014年。
 ミュリエル・アンダーソンの今回のアルバムは2枚組だ。1枚は眠りに誘う「Nightlight」、もう1枚は目覚めのための「Daylight」。それらのCDの1曲目を聴くだけで、それぞれの盤の持つ雰囲気がわかる。「Nightlight」の『Ferryboat Crossing』、「Daylight」の『Here Comes the Sun』。彼女はギタリストだけれど、ギターの音が前面に出ているのは「Nightlight」の方で、「Daylight」の方はどちらかというとバンドサウンドっぽい。2枚のCDに収められている曲の多くは、友人に新しくできた子供のために作った曲だという。
 「Daylight」はやはり明るい曲が多い。さわやかでノリがいい感じの『Daylight』『Continental Breakfast』『Tracy’s Tune』などが代表的だ。スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)の『Superstition』が原曲のノリのまま演奏されていて、ちょっとびっくりしたりする。ブルーグラスの好きな人には、『Bluegrass Medley』なんかがいいかもしれない。
 でも私が好きなのはむしろ「Nightlight」の方で、こちらは落ち着いた感じのギター曲が多い。断然好きな曲はギターが主でベースやストリングスがさりげなく入る『Lullaby For Leo』。ほかにギターソロの『Dandelions』や、ハープギターの音がきれいな『The Winter Shores』『Sweet Child』もいい。実はインストゥルメンタルだけじゃなく歌ものもあるのだが、その中では、ゆったりとしたメロディにガットギターやベース、コーラスがサポートする『Wait For the Light』が気に入った。
 なんだかとてもお腹いっぱいな2枚組アルバムである。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。