2013年。アントゥワン・デュフール(Antoine Dufour)がプロデュースした、ダニエル・ボスのデビューアルバム。
メインギターを弾いているのがダニエルで、これはインストゥルメンタル・アルバムだけれど、ソロギターというわけではない。1、2曲目の『Caldera』『Discordia』や、リズムが主体の『Mechanically Separated Chicken Parts』『MSCP “Band Mix”』などを聴いていると、なんだか映画やドラマのバックで流れている音楽のように聞こえてくる。でもそんな曲の中にあって『Radiance』や『Nexus』『The Singularity』『Levitate』などは、緩急織り交ぜたドラマチックな作風で、物語を聞いているようだった。ギターの音もきれいで、ハーモニックスの使い方がいいと思った。
最初聴いたときはちょっと単調な感じがしたけれど、実際は結構山があったり谷があったりの楽しいアルバムだ。意外と好きなアルバム。