『デジタル作画法 アニメで見た空と雲のある風景の描き方』Bamboo

 ナツメ社。アニメの背景美術制作会社Bambooによる解説本。
 とてもきれいな背景画がたくさん掲載されており、それぞれについて数頁を使って、空や雲を含んだ風景の描き方を説明している。デジタルソフトはAdobe PhotoshopとCOREL Painterの両方を使っている。ある程度これらのソフトの使い方を知っていることを前提にしていて、ソフトの使用法についてはそんなには詳しく書かれていない。その代わりデジタルで背景を描く時の考え方や流れがきちんと書かれているので、違うソフトを使っている人でも役に立つと思う。四季の移り変わりや時間による変化を描き分けるテクニック、雲の種類、色や形、光の当たり方など、色々な観点から解説されているので、様々な風景に対応できる。
 本書の中で何度か、こうやって描くと写真みたいになってしまうから、アニメではあえてこう描く、といったようなことが書かれていて、おもしろいと思った。写真とアニメは違うのだ。
 この本を読んでも簡単にはこんなにきれいな風景が描けるようにはならないとは思うけれど、ここで解説されていることを実践していけば、それなりの絵が描けるようにはなりそうだ。デジタルでの背景画の描き方だけにとどまらず、手描きの時にも応用できることがたくさん書いてあって、とても参考になった。良い本だと思う。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。

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