『モントルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス+1』Bill Evans

 1968年録音。『BILL EVANS At The Montreux Jazz Festival』。ビル・エヴァンス(p)、エディ・ゴメス(Eddie Gomez)(b)、ジャック・デジョネット(Jack deJohnette)(ds)。
 ビル・エヴァンスのピアノは繊細かつリリカルと言われたりしている。そして私の持っている彼のアルバムもそんな表現にぴったり合うものばかりだった。でもこのアルバムは違う。何だかわくわくするような勢いがある。乗りに乗って飛ばしている。『Mother Of Earl』や『I Loves You Porgy』のような静かで繊細な感じの曲もある。でも全体的には高揚感にあふれている。そのピークとなるのは(私の好きな曲というせいもあるが)『Someday My Prince Will Come』なんだと思う。そして、ピアノが主役の1人なのはもちろんなのだが、エディ・ゴメスのベースがなかなかいい味を出している。ドラムスもいい。
 アルバムの初めにフランス語でのプレーヤー紹介がある。これがライブ盤の雰囲気を醸し出しているのは確かだろう。でも蛇足に感じる人もいるかもしれない。あと、このアルバムは「+1」がついている。『Quiet Now』だ。もともとのアルバムは明るくてちょっとひょうきんな感じもする『Walkin’ Up』で終わる。でもこのアルバムは静かで落ち着いた『Quiet Now』で終わる。たぶんこの違いは大きいと思うのだ。『Wlkin’ Up』で終わった方が、このアルバムの意図に合っていたんじゃないかと思う。
 でもこのアルバムは好きです。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。