『Fontographer』David Bergsland

 副題『Practical Font Design For Graphic Designers』。
 フォントを作るソフトに、FontLab社が出している「Fontographer」というものがある。プロの現場では同社からでている「FontLab Studio」というソフトが使われることが多いようであるが、Fontographerでも一通りのことはできる。本書はそのソフトの解説書である。
 フォントの形を決めてソフトに入力して、文字間隔の調整をするといったところまで、順を追って説明している。実際のソフトの操作方法だけでなく、フォントを作るコツも説明してくれているので、本書を読めば、初心者でも欧文書体が作れるようになるだろう。ただしプロなら気にするであろう細かいところがかなり雑に扱われているので、そのあたりはちょっと残念な気はする。また、オープンタイプ機能についてもさらっとしか書かれていないので、その辺も物足りなかった。オープンタイプ機能はFontographerでは操作しづらいのかもしれない。ちなみに本書が対応しているバージョンは5.1であり、現在販売されているのは5.2である。
 この本は欧文書体についてしか書かれていない。でもFontographerは和文書体も作れる。Fontographerで和文書体を作るための解説書は出版されていないようだが、『Macで文字デザイン―コンピュータ時代の文字づくり』の中に一部解説もあるし、『TYPOGRAPHY(タイポグラフィ)01』『TYPOGRAPHY(タイポグラフィ)04』の中でも記事になっている。ネット上でもFontographerで和文書体を作る方法が載っているサイトはある。ご参考まで。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。