『Golden Time』小倉 博和

 2014年。ギター・インスト。
 「Original」と「Naked」の2枚組。どちらもまったく同じ曲構成だが、Originalはフルートやストリングスなどいろいろ入っているのに対し、Nakedは小倉によるギターとベースのみのプレイ。このアルバムで使用しているギターは1852年製のマーティン・ギター2-27だけであり、この音に惚れ込んだ小倉が、このギターのすばらしさを伝えたいがために録音に挑んだといっては、言い過ぎだろうか。付属の冊子にはこのギターについての詳しい解説までついている。
 ギターの音色はとてもやわらかく、ふくよかで温かい。表情が豊かで、アレンジも演奏もすばらしい。このギターに対する愛情が伝わってくる。この2枚のCD、プレイヤーの数は全然違うのに、曲から受ける印象がほとんど変わらない。マーティン2-27の存在感が揺るがない。
 2枚のCDがどちらも22分ちょっとしかない。レコードのA面B面を聴く感じだろうか。それもまたいい。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。