『ルーブル美術館展』国立新美術館

 副題『日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄』。2015年2月21日(土)~6月1日(月)。
 ルーブル美術館にある風俗画の数々を展示した美術展。たぶん目玉はフェルメールの『天文学者』。私もそれを期待していったのだけれど、思っていたよりも色褪せた感じがして、ぼやけた印象だった。人物じゃなくて天球儀にピントが合っているせいか。そのほかにはティツィアーノの『鏡の前の女』だとか、クエンティン・マセイスの『両替商とその妻』、フランソワ・ブーシェの『オダリスク』などの有名な絵が来ていた。
 でも私がうれしかったのはそれらの絵よりもむしろ、オランダ風俗画がかなりの数来ていたことだった。フェルメールの他、ピーテル・デ・ホーホ、ハブリエル・メツー、ヘラルト・ダウ、ヤン・ステーン、テル・ボルフ…。この時代のオランダの風俗画は好きですね。
 意外に引き込まれたのはカミーユ・コローの作品群。コローといえば風景画のイメージなのだけれど、今回来ていたのは『水汲み場のブルターニュの女たち』、『身づくろいをする女性と召使いの黒人女性』、『コローのアトリエ』という3作品で、どれも風景画ではない。これらの作品のどれもが気に入った。色合いはアース系の地味なものなのだけれど、少しマットな感じの筆の跡の質感だとか落ち着き具合がとてもいい。 コローの新しい一面を知った。

国立新美術館』東京都港区六本木7-22-2

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。